ころちゃん

木工・電子工作・IoT・作ったもの試したものを記事にして投稿してます

アイリスオーヤマの加湿器SHM-260R1の水漏れを修理

time 更新日:  time 公開日:2022/03/12

アイリスオーヤマの加湿器SHM-260R1の水漏れを修理

アイリスオーヤマの加湿器SHM-260R1が水漏れするので修理してみました。

注意

同じ事を真似して何かあっても自己責任でお願いします。

2年ほど前に、近くのホームセンターで購入、1シーズン目の冬は水漏れなく動いてたんですが、2シーズン目の冬に水漏れを起こしました。まだ購入後1年たっていなかったので、買ったお店で瑕疵対応で新品交換となりました。しかし3シーズン目の今冬、また同じように水漏れしてしまいました。木製の家具の上で水漏れしてしまったので、少し塗装が変色してしまいました(泣)。

ネットでこの機種を水漏れキーワードと共に検索すると、価格コムやAmazonのレビューで水漏れ報告が多数でてきました。自分のも、例にもれず2回とも同じく水漏れしたので、たまたま不良品というものではなく、なにか構造的に問題がありそうです。家電として、水漏れは致命的な問題ですよね。

ダメ元で修理に挑戦して、直らなかったら廃棄しようという思いでやってみました。

分解

分解前に、加熱部をみると、固着したカルキが確認できました。掃除したのは3週間前です。1日1回タンクの水をいれるような使い方をしてこのくらいです。説明書にあるように、クエン酸での掃除も試したのですが、なかなかカルキは落ちないです。そしてこのでこぼこした複雑な形状、致命的に掃除がしにくいのです。

底を外してみました。水漏れにより、金属の腐食が確認できました。

水漏れ箇所の確認

加熱部を外してみます。カルキがびっしりとこびりついていました。どんだけ掃除してないんだよって感じですね(汗)。

加熱部を覆うパッキンを外してみます。

パッキンを外すと、加熱部全体が確認できました。カルキの固着もひどいですが、それよりも気になることがありました。加熱部の塗装がバリバリに割れて、その隙間にもカルキが詰まっている状態です。

パッキンと加熱部の間の固着したカルキです。割れた塗装を巻き込んでびっしりと詰まっている状態です。

この固着したカルキがパッキンと加熱部の密着を阻害して水漏れしていた可能性がありますね。

加熱部の掃除・コーキング

加熱部のカルキはスクレイパー、カッターナイフ、マイナスドライバーでゴリゴリと削り落としました。塗装に関しては、Amazonのレビューに塗装が剥げても使用上の問題はないという書き込みがあり、もう剥げてしまったものはどうしようもないので躊躇なく削り落としました。

加熱部がきれいになったところで、パッキンを戻し、加熱部との隙間にシリコンでコーキングしました。水が入り込まなければよいのです。水が入り込むと、パッキンと加熱部の間にカルキが固着して密着を妨げます。

コーキング後取り付けたところ。シリコンの完全硬化は24時間ぐらいかかるので、その間は運転を控える必要があります。

再び水漏れ

コーキングしてから1週間ほどは調子よかったのですが、また水漏れしてしまいました。水漏れ確認用に、水性マジックでチェック用の紙を底に挟んでました。1週間前のコーキングしたところからなのか!?再び分解して確認してみます。

加熱部を確認すると、パッキンと本体との間に水漏れ跡が確認できました。ここから漏れたようです。

1週間前にシリコンコーキングした加熱部とパッキンの間(パッキンの内側)の水漏れはありませんでした。また、カルキの跡が無かったので水が入り込んでいないということもわかりました。つまり、1週間前にしたコーキングは効果があったということです。では今回の水漏れはなぜ??コーキングしなかった「パッキンの外側」からという状況でした。

再び加熱部を掃除しました。ゴリゴリ、ゴリゴリ。塗装はほとんど剥げてしまいましたね。

前回は加熱部とパッキンの間(パッキンの内側)だけシリコンコーキングしましたが、今回は加熱部とパッキンの間(パッキンの内側)に加え、パッキンと本体側(パッキンの外側)もコーキングしてみることにしました。加熱部を取り付ける前にコーキングした様子。

本体に取り付け後、追加で上からコーキングした状態。

2回目修理の後、1週間利用した状況。水漏れはありません。カルキの付着は確認できますが、シリコンで覆われているため、パッキンの隙間にカルキが入り込んでいる様子はないです。シリコンコーキングは効果があった可能性が高いです。

使用したシリコン。ダイソーで購入しました。

水漏れ原因の考察

今回の分解でパッキンの内側、外側両方から水漏れすることが確認できました。漏れる瞬間を見ることができないかなぁと思い、観察した様子です。結果、水漏れの瞬間は見られませんでしたが、ある特徴がわかりました。

タンクを外し、水受皿だけで加熱している状態です。加熱部が露出し、水がほぼ無いにも関わらず自動ストップがかからないのです。完全に水がなくなったところで自動ストップがかかりました。なるほど、この空焚き状態となるので、加熱部の根元にカルキがびっしりと固着するんですね。

タンクが空>水受皿の水のみで加熱部露出してもまだ加熱を続け停止しない(空焚きとなる)>露出した加熱部にカルキが固着>水受け皿の水も加熱し蒸発>やっと自動ストップ。これを繰り返すことで加熱部の根元にカルキが固着積層していってるように見受けられます。加えて塗装がバリバリ割れるので、その隙間にカルキが入りこみ固着し盛り上がり、さらに塗装が割れて剥がれ落ちるように見えます。こうしてパッキンと加熱部、本体との間に隙間ができていくのでしょう。

まるで、燃料棒がむき出しになった原子炉のような感じです。加熱部が露出する前(空焚きになる前)に自動ストップがかかれば、この水漏れ事象はなくなるかもしれませんね。

sponsored link

down

コメントする




CAPTCHA


管理人

ころちゃん

木工で日用品を作ったり、懐中電灯を改造したりしてます。まだまだ素人ですがどうぞよろしく。



sponsored link

アーカイブ