2021/09/10
ハンティングチェアっぽい折りたたみのスツール(腰かけ)をつくってみました。
ハンティングチェアで有名なNormarkの製品。3本脚で、座面高さは47cmくらいです。
オリジナルは座面が皮素材で、丸棒の加工、中心金具の加工が難しそう。ということで、座面はキャンパス素材、脚は1×2材という容易に入手可能な安価な材料で作ってみました。構造は似ているので「ぽい」と表現してます。
リュックサックに入るくらい小型のものを作りました。
脚の加工
3本の脚同士をつなぎとめる部品の作成。他の方の作例を見ていると、3つ又の専用金具を使う、アイボルト・アイナットを使う方法があるようです。私は1×2材で作る計画のため、専用の固定部品が必要でした。
脚の固定部品。2×4材の端材を5cmの正三角形に切り出しました。
脚3本。1×2材を45cmでカットしました。
固定部品の中心に穴を開け、M5の鬼目ナットをねじ込みました。5mmの六角レンチでねじ込みます。長さが13mmあり、一辺5cmの正三角形だと、ちょうど真ん中で合流するくらいのサイズです。
脚の真ん中に穴を開け、M5ねじを取り付け。
固定部品に仮止め。なかなかいい感じに仕上がりました。
立ててみました。
座面取り付け用。M4鬼目ナットを取り付けました。長さは10mm、4mmの六角レンチでねじ込みました。
脚の接地面と、座面の接触面を斜めに面取り加工して、ガタツキなく程よい足つき感としました。
座面の作成
座面のキャンパス生地は、不要になったトートバックをリメイク。バヤリースオレンジのロゴ入りなので、アクセントにこのロゴが見えるようにしてみました。
ほどいて布だけにします。
どれくらいの大きさにするか、試しに紙で作ってみました。30cm辺の正三角形で、ねじ穴間隔は28.5cmです。この大きさで作ってみることにしました。
型紙に沿ってキャンバスを裁断しました。縫いしろを考慮し、34cmの正三角形にしました。
表生地、裏生地、ねじ穴の補強布3枚です。
ミシンが無いので、手縫い。本返し縫いでうねうねと波打ってしまいました。
少し隙間を残してひっくり返しました。
ねじ穴の部分には内径5mmの両面ハトメを使いました。
ハトメ加工後。
完成そして改良
座面取り付け。
何度か使っているうちに、ハトメ部分が伸びて穴が開いてしまいました。布3枚では補強が弱かったみたいです。
改良しました。座面の端を切り落とし、38mm幅のナイロンベルトにハトメを取り付け、縫い合わせました。38mmのナイロンベルトはちょうど使ってないものがあったので活用しました。
改良型にしてからは、座っても伸びることはありません。
別バージョンの座面
38mmナイロンベルトが、まだまだ余っていたので、別バージョンの座面も作ってみました。外側で1本、内側で1本。端は三角形のプラスチック樹脂を間に挟み、ハトメでプレス。内側部分はカシメを6か所にとりつけ、接着剤で補強しました。ねじ穴間隔は、キャンパスのものと同じ28.5cmです。見た目のすかすかに反して、ナイロンベルトが丈夫で、座り心地はキャンパスのものより良いです。
上からみると幾何学模様。
材料
- 2×4材の端材から切り出した5cm辺の三角形
- 1×2材 45cm×3本
- M5×13mm 鬼目ナット 3個
- M5×30mm ステンレスねじ 3個
- M4×10mm 鬼目ナット 3個
- M4×15mm ステンレスねじ 3個
- トートバックを分解したキャンパス生地
- 38mm幅ナイロンベルト
- ハトメ 内径5mm外形10mm
- カシメ 9mm
あとがき
仕上がりサイズ。幅33cm、奥行き29cm、座面高さ32cm。畳んだ時、直径約10cm、高さ45cm。
腰掛としてはかなり小型です。リュックサックに入るサイズにするのが要件だったので、この大きさで満足しております。肝心の座り心地ですが、良くはないです。2つ座面を作って、キャンパスのものよりナイロンベルトの物の方が、座り心地が良かったです。
登山、キャンプ、芋煮、焚火、焼き芋、野良仕事の休憩。たくさんの出番がありそうです。